Rosacyanin

のんびり気ままなBL小説中心の読書記録。

Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「ほほえみを咲かせて」他、春ちゃんシリーズ/湊川理絵

湊川理絵『春ちゃんシリーズ7~9話』
「ほほえみを咲かせて」「エロティカ・ヘヴン」「愛のままにワガママに」


お気に入り度 ハート 薄ぴんくハート ちょっと薄ぴんくハート ぴんくハート 濃いぴんく


既に絶版であるが、ルビー文庫から出ている春ちゃんシリーズは3冊。
「春いちばん」「秋色の女神」「クリスマス・ラブ」で、それぞれ2話ずつ収録している。
私はてっきりこれで完結しているものと思っていたのだが、早とちりだったらしい。
今はない雑誌に掲載されていた連作短(中)編の本作。単行本化されていない話がけっこうあるらしい。
それが今年になって電子書籍で配信されるようになった。

文庫に収録されておらず、配信されているのは「ほほえみ~」「エロティカ~」「愛の~」の3編。
ネットで検索したところ、他にもあるようなのだが、今後出てくるのかは不明である。
しかもこの電子書籍、お値段が高くてよほど読みたいと思わなければ買わない。
2編で850円!
しかも「ほほえみ~」は文庫に入っている1編と一緒になっている!(エロティカと愛のは1冊)
つまり1編に850円もかけたんだ!!あぁ…泣きそう。
こんなふうに単行本化されていない雑誌掲載作や、絶版の本を配信してくれるのはファンにはありがたいんだけどね。
電子書籍って、紙がない分安く提供できるのが売りなのではないのか?
出版社によっては紙媒体より高額で配信しているものもあるから、いつも値段とにらめっこしてしまう。
紙より安いか、紙で手に入らない本じゃなきゃ利用しないよ…、バカらしいじゃないか。


さて、電子書籍の愚痴はほどほどにして以下ネタバレ感想。



「ほほえみを咲かせて」

春実が従兄・哲彦に会いに行く話。
哲彦視点で書かれており、春実の過去に少し触れることが出来る。
そして、家での春実の扱いも知ることが出来る。

春実が中学生の時、男に狂ってしまったときに一度抱いた哲彦。
二人にとってよくない記憶だったものを、一人娘を連れて離婚した哲彦と記憶を上塗りする。
慕っていた哲彦には素直に甘えることができるので、春実はずっと抱えていた鏡沢への思いを話す。
聞いてもらえたことで少し気持ちが楽になったようで、決して二人は愛し合う関係にはならないが体も込みで親しい関係をこれからも続けていくんだろう。

哲彦は春実との再会以外に、ある決断を迫られていた。
老舗の呉服屋であるが、この時代質が良い分高価でもある着物は売れない。
若い人は伝統的な柄より派手でモダンなものを好む。
今のままでは経営が危なく、低価格だが質が悪い着物を仕入れるか否か悩んでいたのである。
春実の後押しもあって自分の理想を貫くことを決める。

心が結ばれることはないのに、双方にとって不幸ではなく優しい物語なのは鏡沢死後の春ちゃんシリーズの特徴だよなぁ。



「エロティカ・ヘヴン」「愛のままにワガママに」

この2編は続き物。
鏡沢の死から一年後、春実に猛アタックしてくる青年が現れる。

私はこの2編があまり好きではない。
今までと雰囲気ががらっと変わるからである。

とにかくしつこく迫りまくる拓也。
拓也は別の大学の学生なのだが、勝手に春実の近くに越してくる。
鏡沢の部屋に住んでいる春実は、鏡沢の思い出のつまった部屋で抱かれたくないと拒否するのを利用し、いやならここで抱くと脅して自分の部屋に連れ込む。
しかも閨でのテクニックはなく、ムードはさっぱり…。
おかげで拓也がやたら陽気でプラス思考で騒がしい上に、春実も拓也に怒ったり叱ったり怒鳴ってばかりで賑やかなのである。

私はこのシリーズに何を求めるのだろう。
今までは、亡くなった鏡沢を愛しているのに誰かに抱かれずにはいられない春実が、どこか寂しさや悲しさを抱えた男たちを慰め、しっとり雰囲気のあるベッドシーンがある、切なくて優しい物語。

なのにこれはどうなんだろう…。
春実に影響を与えるにはこれだけインパクトのあるキャラでなければならないのは分かる気がする。
なんだかんだ文句言っても、ほだされてる春実が初めて愛していると言う男に出会えたのは幸せなのかもしれないけれど!
読者としてはこれなら読まなきゃよかったなぁって思ってしまう。


Comment[この記事へのコメント]

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

Menu

最新記事

プロフィール

和音

Author:和音
本と薔薇をこよなく愛す。

ボーイズラブが9割以上です。
ネタバレにお気をつけ下さい。
薔薇の栽培日誌→薔薇に恋して。

にほんブログ村 小説ブログ 小説読書感想へ
にほんブログ村 小説ブログ BL小説読書感想へ
にほんブログ村
↑一応参加中。
ポチしていただけると嬉しいです♪

お気に入り度

独断と偏見とその日の気分によって決定。

【BL系】
さよなら ×1:そこそこ
×2:普通 ×3:好き
×4:大好き ×5:お宝

【BL以外】
:さよなら ×1:そこそこ
×2:普通 ×3:好き
×4:大好き ×5:お宝

カテゴリ

検索フォーム

月別アーカイブ

タグリスト

整理中。

読書メーター

和音の最近読んだ本

カウンター

since 2009/08/03

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。