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のんびり気ままなBL小説中心の読書記録。

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「青い蜜月」/うえだ真由

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医大生の冴未は地域に唯一の総合病院の跡取りである。
同じ家に暮らす医師・晃貴に恋心を抱いていた。
しかし、ある日突然、父親の横領が明らかになり、晃貴に匿われることになる。
父にも母にも愛されなかった冴未にとって親身に接してくれる晃貴は信頼出来る存在だったのだ。

さすがに医大に通っているだけあるというべきか、自分の置かれている状況について晃貴の言うことを鵜呑みにすることはなく、つじつまの合わない事柄に気付いてしまう。
ほとんど冴未視点で書かれているのだが、時々晃貴視点で書かれている部分があるので晃貴が何を考えているのかわかりやすいのはありがたい。彼は冴未が自分に恋していることに気付き、長年両親に関心を持たれてこなかったところを自分が可愛がったことで信用していると考えていた。
けれどすれることなく純粋に育った冴未にとって、どんなに自分を見てくれなくても両親を想い、両親に好かれたくて無理だといわれつつも医師を目指したのである。冴未は晃貴の言いなりになるはずはなく、病院で逃亡した父を待っているという母に会いにいこうとする。
晃貴は冴未を無理矢理抱き、さらに足に鎖をつけ、監禁してしまう。

ただ弱いだけの受けではないところが冴未に好感が持てるところだ。
上記にもあるように、人の言うことをただ信じず自分で考えることができ、失敗するがサッシに椅子を投げつけてガラスを割り、外界に気付いてもらおうとする行動力もある。
持病である偏頭痛を利用して晃貴に外に連れ出させるのもなかなかすごい。

けれど、現実はそう甘くなくて、父が横領の上金で医療ミスを隠蔽し他人に擦り付けていたこと、晃貴が父を恨んでいて復讐を企んでいたこと、母が副院長と不倫していたこと、両親が自分を欲しがっているのが自分の保身のためであること、冴未の周囲には欺瞞と悪意が満ちていたことを知ることになる。
その上冴未の淡い恋心は晃貴に無理矢理犯されたことで踏み躙られ、晃貴が自分の家に近づいたのが復讐のためであったとなれば、冴未の心はずたずたである。
そして何の反応も示さずぼーっとしているだけになってしまった。
個人的には生ける屍のような冴未を必死で世話し、悔いる晃貴がものすごくつぼだった。

最後はなんともドラマチックな展開でふたりは両想いになる。
唯一甘い雰囲気のラストだが、二人の周囲の人間たちがあまりに私利私欲に塗れていて気分が悪いので、すっきり晴れやかな気分にはなれない。
やっと心が通じて初めてキスをして、でも本当に穏やかな日常を取り戻せるのはまだ先のようなので、ラブラブな読みたいなぁ。


…って番外編同人誌を持っていたので今度読んでみるかな。
こういうテイストの話は大好きだから、甘いのもいいけどもっと書いてくれないかと思う。

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