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「葉桜の季節に君を想うということ」/歌野晶午

歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」 文春文庫

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

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いつの年だったかの、このミス国内第一位の本作。
なんて素敵なタイトルなのだろう、きっとミステリーと共にしっとりした素敵な恋物語も展開されているに違いない。
そんな勝手な思い込みから購入した。
ちょうど桜もいくらか散って葉が出てきて、このタイトルを思い出したのでおよそ3ヶ月の積読期間を経て手にとった。

主人公は男性、成瀬将虎。
ある日、駅で飛び込み自殺を図る女性・麻宮さくらを助ける。
その後成瀬は、幾度かさくらと会い、デートを重ねる。

現役高校生の弟分、キヨシの頼みで同じフィットネスクラブに通う愛子から、ある依頼を受ける。
蓬莱倶楽部という悪徳商法業者におじいさんが殺されたのではないかというのだ。
成瀬は時に妹やキヨシの手を借り、蓬莱倶楽部を調査する。


さて、想像していたものとは違っていたけれど、この長いタイトルの意味はやはり素敵だと思った。



時折、違和感を感じていた。
ほとんどが高齢者相手の霊感商法で、いくらアトピーに悩む高校生も顧客の中にいるとはいえ、健全な若い夫婦がそんな無料配布会になど行くだろうか。
他にもいくつかあって、それがどこなのかメモしなかったから忘れてしまったけれど、時折「あれ?」と思っても「そういうものなかのかな?」と通り過ぎてしまったのである。

それが最後、すべて明らかになった瞬間、すっと今までの違和感に納得がいった。
ずっとまだ若い人間だと思っていた彼らもまた、高齢者であったのだ。
よくよく考えれば、成瀬の家出時代を除いて年齢が明記された箇所はなく、容姿にしても詳細はない。
なるほど、上手いなと思う。騙されてしまった。

成瀬の家出時代、やくざでスパイをしていた話は、現在と絡んでくると思っていた。
ただ、成瀬という人物を深く理解するためのエピソードだったらしい。
よくよく思えばここで携帯電話などのイマドキの風景が出てこない時点で時代の違いに気付くべきだったのかもしれない。

ラスト、麻宮さくら=節子に対して成瀬が葉桜の話をする。
よく桜を人生にたとえることがあるけれど、必ず散る桜に悲観的なイメージを抱くことが多い。
武士にとっても桜は忌み嫌ったという話を読んだ記憶がある。(桜色の紙で手紙を出すのは喧嘩を売るのと同義みたいな話)
でも、成瀬の考え方は前向きで、視野が広がった気がする。

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