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のんびり気ままなBL小説中心の読書記録。

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「魔笛」/野沢尚

野沢尚「魔笛」 講談社文庫

魔笛 (講談社文庫)魔笛 (講談社文庫)

講談社 2004-09-14
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年末にNHKで放送された「坂の上の雲」の脚本家、野沢尚の小説を読んでみたいと思い、手に取った。
野沢尚といえば、テレビドラマや映画の脚本化であり、小説家でもある。
私が観たことがある野沢作品は、「劇場版名探偵コナン ベイカー街の亡霊」だけだったりする。
なくなっていたことは知っていたのだが、坂の上の雲の新聞記事で自殺であったことを知ったのだ。
私の作家のイメージは自殺と切り離せない。
自殺した作家は作家の全体数に比べればずっと少ないはずだが、それだけ自殺というのは人に与える影響が大きいのだと思う。



物語は事件を起こした犯人が自ら筆をとった、事件の真相に迫るものである。

主役は3人+1人。
犯人である照屋礼子、照屋礼子を追う刑事・鳴尾良輔、鳴尾の妻・安住籐子。
この3人についてはとても詳しく書かれているのだが、活躍しているものの印象が薄かったのが爆弾処理班の真杉である。

モデルになっているのは、95年に地下鉄サリン事件を起こしたあの教団である。
だが、私はその頃まだ幼かった。
あの事件についてはテレビのドキュメンタリーで実はあの時…という話を見た程度しか知らない。
先入観が少ない分、事件よりも人物に注目して読めた気がする。

照屋礼子は異常な人間である。一度読んだだけの今、彼女について何かわかったかというと、ほとんどわからない。
鳴尾良輔と安住籐子は明確な信念と愛情を持っていたので、共感しやすかった。
ラスト、自然と涙がこぼれてきたのは、鳴尾と籐子が照屋礼子に勝ったからではない。
自分でもよくわからない照屋礼子への感情と、鳴尾と籐子がお互いに想う気持ちと二人の照屋礼子を思う気持ちに泣いたのだと思う。

照屋礼子が鳴尾に手錠をかけられてからの展開がとても好きである。
照屋礼子の起こした交差点爆破からつながる連続爆弾事件の展開は非常にわくわくどきどきした。
爆弾処理を行う真杉が照屋礼子の仕掛けたトラップとタイムリミットとたたかうところは固唾を呑んで読んだ。
照屋礼子を表に出したくない公安警察の問題についても楽しく読めた。
照屋礼子が公安の上司に報告するシーンが一番スカッと気持ちよかった。



余談だが、あるシーンについて、非常に犠牲者に申し訳ないような気分になった。
BL読みにとっては、読むたびに思い出しそうな……。


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