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「INTENSITY」「BREATHLESS」/たけうちりうと

たけうちりうと 講談社X文庫ホワイトハート
「INTENSITY」「BREATHLESS-ブレスレス-」




お気に入り度 ハート 薄ぴんくハート ちょっと薄ぴんくハート ぴんくハート 濃いぴんく


「INTENSITY」はたけうちさんのデビュー作。
会話のテンポや台詞回しがたけうちさんらしくて、あんまり変わらないものなんだな。
G・ケルプシリーズも名前が違っていても、文章でわかる……。

さて、これはお風呂で読んでいたけれど、お風呂でよかった!
だってどれだけ泣いたってすぐに顔を洗えるもの。

ホントに号泣したのさ!!

こんなに泣いたのは「春いちばん」以来かもしれない。
単に死にネタに弱いのは確かだけれど、まぁ、死にネタでも泣けない本はあるし。


司と律の恋は本当によかった。
ゲイであることで悩む少年と、泣き黒子に弱い女好きの危険な地域で写真を撮る報道カメラマン。
司にとって律との出会いは写真の才能を引き出した。
律にとっての司は今まで危険な紛争地域へ行くことを止めるばかりだった恋人たちと違い、律の撮るものに興味を持ち、あまつさえ自分も一緒に行くと言い出した、彼にとって本当に愛おしい存在だっただろう。

司が律についてカンボジアへ行ったことは、浅はかな行為だったと思う。
たとえついていくにしても、もっと大人になって自分で自分の責任を負えるようになってから行くべきだった。
とはいえ、律の死は決して不幸な死ではなかったと思う。
律が司をカンボジアへ連れて行ったのは、可愛い恋人のわがままをきいたという単純なことではない。
司の才能を認め、また、司にカメラマンとしてカンボジアを見せたかったのだ。

律はいつも恋人しか知らない、その恋人専用の電話がある。
ラストの留守電のメッセージ、私はそこで泣いた。
律が司をかばって死ぬシーンはあぁ…こうなってしまったか、と悲しく思いつつページをめくっていた。
どれだけ司を愛し、大切に思っていたのか伝わってきたから、泣けたのだ。


その1年後の司の話が「BREATHLESS-ブレスレス-」である。
語り手であり、主人公は花屋の老婆に引き取られた20歳の青年・了。
アマチュアカメラマンとしてバンドの写真を撮るよう依頼された司と出会う。
ゲイではない了だが、司に惹かれていくなかで、司の過去を知るストーリーである。

読み始めて半分過ぎまで、正直蛇足だと思っていた。決して悪い作品ではない。
「INENSITY」は確かに悲しい結末だったけれど、とてもあたたかな愛情があって、司のその後については想像と希望の余地を残している方がよかったと思ったのだ。
読み終わった今でもその気持ちがないとはいえない。
でも、家族に恵まれなかった了と、亡くなった恋人をひきずっている司が互いに過去を受け止め前進していく姿がよかったのも本当だ。
読んでよかった気もするし、読まずに「INENSITY」の余韻に浸っていたかった気もする。
これは好みの問題だな~。


「BREATHLESS」にブラッド・エンドというバンドが出てきてちょっと楽しい。
G・ケルプシリーズに出てくるのだけれど…っていうかリンクしているならなんでペンネームを変える必要があったのだろう……。


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