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「仔羊の巣」

坂木司「仔羊の巣」 創元推理文庫

仔羊の巣 (創元推理文庫)仔羊の巣 (創元推理文庫)

東京創元社 2006-06-17
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青空の卵」の続編。
ひきこもりの名探偵・鳥井と鳥井にとっての絶対の存在である坂木司の連作推理小説。

前作より読みやすくなった印象がある。語り手の坂木による地の文が説教くさくて煩わしく感じてしまったのだが、今回は気にならず読めた。
文章より私の読み方が変わったからかもしれない。

坂木はとんでもないお人好しで、感受性が凄く高い。
だから他人に影響されやすく、よく泣くし、普通の人なら気にしないようなことを気にして罪悪感を持つこともある。
彼ほどいい人でいることは難しいかもしれないけれど、他人を思いやる気持ちは見習うべきかもしれない。

お人好しの坂木が誰よりも優先してしまう相手が鳥井である。
前巻ではありえないような変な友情だと思ったのだが、だんだんこれだけ純粋に相手を信頼し思いやることができるのはとても凄いことだと思えた。

鳥井は前巻以上に子どもっぽく感じた。
とりわけ最後の坂木に逆恨みした女子高生への仕返しがそう。
彼なりの優しさもあるけれど、彼にとって坂木は絶対の存在で、まるで小さな子どもと母親のようだ。
そんな精神状態にならざるを得なかった環境は悲しいし、それでも名探偵で、料理上手で、必ず相手を名前で呼ぶ彼がとても好きである。

坂木はひきこもりの鳥井がいつか外の世界に出て、社会とのつなぎである坂木を必要としなくなることを恐れている。
まるで子離れできない母親のようだ。


この作者は性別などのプロフィールを明かしていないらしいが、この感性は女性独特のもののような気がしてならない。
まぁ、作者がどんな人間であろうと、私がこの小説を読んで楽しんで、鳥井や坂木を通して考えることがあったことは確かなのだが。

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