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「火輪の王国」

桑原水菜 ill.浜田翔子 コバルト文庫
「炎の蜃気楼15 火輪の王国〈前編〉」
「炎の蜃気楼16 火輪の王国〈中編〉」
「炎の蜃気楼17 火輪の王国〈後編〉」
「炎の蜃気楼18 火輪の王国〈烈風編〉」
「炎の蜃気楼19 火輪の王国〈烈涛編〉」


炎の蜃気楼(ミラージュ)〈19〉火輪の王国 烈涛編 (コバルト文庫)炎の蜃気楼(ミラージュ)〈19〉火輪の王国 烈涛編 (コバルト文庫)

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火輪の王国〈前編〉  火輪の王国〈中編〉  
火輪の王国〈後編〉  火輪の王国〈烈風編〉

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19巻の表紙は…
男ふたりに薔薇って、えらくコバルトの中で異質な雰囲気を醸し出してるなぁ。
発売当時、店頭に並んだ折には、浮いていたんじゃなかろうか。


九州、熊本が舞台。宮崎の高千穂も出てくる。

『黄泉への風穴』からなんだかにおっていた、開崎(=直江)、色部、八海らの目的が明らかになる。
新冥界上杉軍が表立って動き始めるのである。

大友宗麟、加藤清正、明智光秀、『わだつみの楊貴妃』に出ていた吉川元春、ロックバンドのヴォーカルに換生した織田信長などが主だった怨将たち。


九州ということで、切支丹のことが多く書かれている。
高耶と千秋が潜入した古城高校を操っていた御厨樹里は棄教者だったがために、切支丹へのこだわりがすさまじかった。
直江=ユダとして書かれた『アウディ・ノス』があるし、歴史から宗教は切り離せないものとはいえ、炎の蜃気楼は宗教観がけっこう書かれている気がする。


直江率いる新上杉と大友が計画した大呪法、「大火輪法」では日本書紀、神話の話が絡んでくる。
作者の解釈で、学説がどうなのかは知らないけれど、なるほどなぁと思った。
自分を正当化するために相手を貶め、その物語をつくる。
いつの時代も変わらない、いや、人間は変わらないということなのかもしれない。

その大火輪法の楚体に選ばれたのはヤマタノオロチの首と言われるものだったが、実は鬼八という古代ヒムカの民の勇者の首であり、それには大勢の虐殺されたヒムカの怨霊が封じ込められていたのである。
鬼八の恋人(妻だっけ?)で、大和に負けた際に意に沿わぬ婚姻を強いられ子を孕ませられた阿佐羅姫の末裔の一族・三池家の面々の活躍がよかった。
三池から離反して作られた宗教、ヒムカ教で良心を保っていた信者たちも、現代人が闇戦国に立ち向かうというのがより「生」を感じさせられる気がした。
哲哉の妹、ほかげがあっけなく死んでしまったのは悲しかった。

ほかげの次に哀れな被害者は開崎だよなぁ。
知らないうちに直江に体をいいように使われて、怪我して入院だなんて。


なんだかいつのまにか答えを出した?っぽいのが小太郎である。
高耶に対して自分でも収拾つかない感情を抱き、高耶にとっての「何か」、おそらくは直江のような恐ろしいほど執着しあう「特別」になりたかったのであろう彼。
でも方法がわからず、「直江」になるしかなく、けれどそれでは高耶は自分を傷つけるしかできず、小太郎はますますわけわからず自分を見失っていく。

色部がどっかで、直江は景虎に負け続け、ずたぼろになってきたけれど、まだ同じリングに立てるだけマシ、と考えていた。
色部たちはリングの外で戦えもしない、でも直江はリングに上がれる、リングに上がれることが直江をぼろぼろにしてきたのかもしれないけど。

小太郎は「直江」を模倣することで高耶と対峙するためにリングに上がろうとした。
でも小太郎は直江にはなれない。
だからなのか、黒豹が現れた時はちょっと感慨深かった。
書いてはないけれど、たぶん小太郎が憑依していると思われる黒豹。
憑依できるのが黒豹しかなかったのか、意図的に黒豹を選んだのか。
個人的には後者であって欲しいなぁ。
直江を模倣するのもダメ、小太郎ではもっとダメ、だったら…そばにいるためには……って考えたんじゃないのかな、と思いたい。


綾子ねーさんは活躍の場がほとんどなかった上に、早い段階で織田に捕まっちゃってどうなることか。
千秋もまさか消滅したとは思わないけど、どうなるんだろう。
自分は上杉じゃねーとか言いながら高耶と直江を心配したり、ホントいいやつなんだけど。


ところで、なんで上杉だけ「冥界」上杉軍なのか、その理由も書かれている。
総大将にしかできないこと、それができなくなったということは、総大将を下ろされたことを意味する。
景虎にとっての謙信という義父の存在がいかに大きく、信頼して欲しかったのか、(20巻を読んだ今は謙信が景虎を下ろした理由がわかるけれど)景虎は相当つらいに違いない。

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