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のんびり気ままなBL小説中心の読書記録。

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「告白 scent of declaration」

高遠春加「告白 scent of declaration」 ill.ひびき玲音 アズノベルズ

告白―scent of declaration (アズ・ノベルズ)告白―scent of declaration (アズ・ノベルズ)

イーストプレス 2003-01
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高遠琉加さんの昔のペンネーム。
高遠さんの本で初めて読んだのがこれ。
イラストがひびき玲音さんだったので購入し、すっかり高遠ファンになった。

読み終わったときの率直な感想は、今まで読んだどの恋愛小説よりも切ない、だった。

泣いた。

視点が、弓弦と開 とを交互に移動するから、ちょっと戸惑ってしまうが、これがいい効果を出していると思う。


【あらすじ】
中学の頃からの友人同士、優しくて真面目な弓弦(ゆづる)と美しく冷たい計司…同じマンションの隣り合った部屋に暮らし、一緒にウェブ制作会社を経営している二人。まるで正反対の二人の間を繋ぐものは、14歳の夏に起きたある“出来事”だった…。そんな二人のもとへ突然、計司の息子だと名乗る少年、開が現れ、弓弦の部屋に居候することになったのだが…。息もできないほどに狂おしく…ミスティ・ラブ。



弓弦は計司一筋で、開はどんどん弓弦に惚れていく。
だから、弓弦の視点ではいかに弓弦が計司しか見ていないのか(見てこなかったのか)がよく分かり、計司という人間について情報がもたらされる。
一方、開の視点では、客観的に見た弓弦と計司の関係、二人それぞれの人物像が分かる。
さらに、開が弓弦に恋をすることで、よりいっそう弓弦がいかに計司だけを見ているのかが浮き彫りになっている。

結局開の恋は報われることがないので、なんだか可哀相なのだが…
だからこそ考えるのは、開の存在が二人にどんな影響を与えたのかである。
開のほかにもう一人、弓弦と計司の間を裂こうとする女性がいる。
姿子といい、お金持ちのお嬢様で、計司にプロポーズするが、姿子の存在は開より酷かった気がする。
計司は姿子をを侮辱したも同然の振り方をする。開と姿子、この二人が弓弦との間に入ろうとして少しは自分の気持ちに気付けたのだろう。
けれど、結局計司の壊れた人間性と、弓弦の歪んだ愛情、二人っきりの閉鎖された関係はほとんど変わらなかったように思える。
計司がやっと弓弦に真正面から向き合ったくらいか。
それでも死ぬほど幸せだという弓弦はやっぱり歪んでいる。

好きじゃないけど愛している、という弓弦。
言葉のない告白をする、計司。
幸せにできないとわかっているのにそれでもそばにいるふたり。
私はこんな愛はごめんだけれど、痛みを伴うせつなさに涙してしまった。

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