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「水に眠る恋」

可南さらさ「水に眠る恋」 ill.円陣闇丸 リンクスロマンス

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涙腺が緩む。
割りと典型的な再会ものだろうが、すごくせつない。
表題作の、二人の気持ちが通じ合うまでの話もとてもいいですが、
その後の二人のお話「幸福の在処」がとっても良かった。

【あらすじ】
仕事で大学病院を訪れた上原尚哉は、高校時代の同級生で外科医になっていた久住廉との再会に狼狽する。なぜなら、かつて心を通わせながらも、ある事情で尚哉が裏切り、別れた相手だったからだ。久住は屈託なく接してきたが、二人きりになると態度を豹変させ、脅すように「償い」を求める。身体を差し出せ、と――。別れてからも久住を想い続けていた尚哉は、心を痛ませながら応じるが…。甘苦しいセクシャルラブ、全編書き下ろしで登場。



表題作は尚哉と久住が再会し、二人が本当の恋人同士になるまでのお話。
約1年後の「幸福の在処」、さらに3年後のショートストーリー「運命の人」。

高校生のときに夜のプールで仲良くなった二人ですが、尚哉は久住との約束を破り、その9年後、偶然再会するところから始まる。
再会した久住は平然としているので9年前の裏切りを気にしていないのかと訝しみつつも、むしろ責められたほうが楽だと恐々久住に接する尚哉だが、もちろん二人の関係が穏やかに進むわけがない。二人きりになった途端身体で償え、と迫られてしまう。尚哉は事情があったとはいえ裏切ってしまった罪悪感から従うことを選ぶ外ない。

尚哉だけでなく、久住の視点からも語られている。
好きな人に愛情以外の目的で抱かれ、まして自分から捨てたのだからいまさら好きだと言えるはずもなく、たとえ贖罪であっても抱かれることが嬉しくて、久住にもういいと言われることに怯える尚哉の気持ちもせつないが、久住の心の変化もとてもいい。
最初は怒りと恨みばかり尚哉にぶつけていた久住が、尚哉に対して冷酷になりきれない優しさなど、ところどころ見え隠れする言動がなんとなく微笑ましい。思わず、あんたあんなこと言ったけどホントは…と言ってやりたくなるが、ゆっくりと自分の本音に近付いていく過程がいい。

「幸福の在処」は表題作より涙腺が緩んだ。
なかなかこんなに同性愛の弊害に悩む話って少ない気がする。
ここでは世間様に知られるというのではないが、尚哉が恋人と家族の間で悩む。
皆が幸せになる方法を必死で悩む尚哉が切なくてたまらない。
悩む尚哉に久住はすごい! 自分たちの愛は揺るがないと信じているのだ。
表題作の荒れっぷりが嘘のよう。

そして注目したい脇役が一人。尚哉の妹である。
散々邪魔をしてくれ、自分の兄がホモなのを認められない彼女はエゴだなと思うが、気持ちはよく分かるからうざったい部分はあっても、必要な存在なのだ。
(BLではよくすんなり受け入れてしまう家族や気付かない家族が描かれることが多い気がするけれど、むしろ現実ではこういう人の方が普通だろう)


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