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「レリック・オブ・ドラゴン 世界樹の水晶」

真瀬もと「レリック・オブ・ドラゴン 世界樹の水晶」 ill.雪舟薫 角川ビーンズ文庫

レリック・オブ・ドラゴン―世界樹の水晶 (角川ビーンズ文庫)レリック・オブ・ドラゴン―世界樹の水晶 (角川ビーンズ文庫)

角川書店 2003-04
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レリックの最終巻。息をもつかせぬ展開ではらはらどきどき。
一番楽しんで読めた。

前巻から続いてアンセルムの友人・ディがロルフを欲しがってアンセルムと対立。
さらに一巻から続く怪しげな赤計画の中枢ハワードとフェイス・エリオットとエドガーが対立。
敵味方が単純ではなく、2重になっている。しかもディは完全な悪ではない。彼の考えていることは理解しがたいが。
新たな登場人物もいて盛りだくさんだった。

面白いというか、意外な可愛げがあったのがアンセルム。
ディの罠にはまって記憶を失った彼の考えることが笑えた。
タフタフを育てのはあんただよ、と思わず心の中でつっこんだ。

表紙で主役張りの扱いをアンセルムが受けているのだが、今回、ロルフがやっと主役らしい行動をとっていた。ヒーローになっていたわけではないのだが、それでも始終彼が中心となって物語が進んでいった。
エドガーは早々に捕まって、今回彼が姫になっていた…。

終わり方はいまいちすっきりとしない。
ディは半世紀はおとなしくしていると約束したとはいえ、んじゃあ半世紀したら何かしでかすという宣言ともとれる。その上ハワードとエリオットはアメリカに逃げてまた赤計画のようなことをしようとしているらしい。
エドガーも命は助かったとはいえ精神的にぼろぼろだし。

けれど最後の方、ちょっと涙が出た。
ロルフのエドガーへの想いに胸がきゅんときたのだ。
エドガーも心を閉ざしてしまってもロルフには安堵するなんて、本当にお互いに信頼しあっているのだな、と。
なんか邪推したくなる二人だ…

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